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税理士の変更を考えるきっかけ
顧問税理士が高齢
顧問税理士が高齢で変更を考える方が多いです。
話が合わない、会計基準、税法の改正に対応できていない、近年はクラウド会計などの登場や改正電帳法、インボイスなどのなどの問題もあり、高齢の税理士の方では対応が難しい場面もあります。
いざというときに頼りない
いざというときに頼りないという理由で税理士の変更を考える方も多いです。
融資を受けたいときに相談に乗ってくれない、税務調査のときは税務署の言いなりなど経営者にとって重要な場面で税理士が頼りないと感じるケースで変更を考えます。
先代からの付き合いの顧問税理士
先代から事業を継いだ際に、先代からの付き合いで税理士に依頼しているようなケースでは、変更を考える方も多いです。
なあなあでの対応、経営の改革に協力してくれないなど長い付き合いで税理士側もマンネリ化してしまうこともあります。
決算対策や納税予測をしてくれない
決算日も過ぎ、申告期限ギリギリになってから決算の概要や納税額を知らされる…
これだと金融機関対策や節税対策、納税資金の準備などに支障をきたしてしまいます。
知らない科目が載っている
決算書に知らない科目が載っている、金融機関などに「役員貸付金」「仮払金」の内容を聞かれたが、税理士から知らされていない、といった事例をよく耳にします。
顧問税理士が勝手に処理しているような場合は問題です。
税理士との面談がほとんどない
普段の対応は担当者でも問題ないと思いますが、相談したいときにできない、相談しにくい雰囲気があるなど、コミュニケーションに問題がある場合は変更の動機となります。
格安税理士、金額で選んでいませんか?
税理士への不満は様々だと思います。ただ、「提案がない」「税理士と面談できない」といった不満の前に、金額で税理士を選んでいませんか?
横柄、無愛想というのは論外ですが、格安税理士報酬でありながら、全てにおいて満足度が高いサービスを提供する、ということは、まずあり得ません。
軽自動車の価額で、スーパーカー並みの性能を持つ車がないのと同じです。
ドラえもんを観に行って、セクシーシーンがないと怒っているのと同じです。少し違うかもしれませんが、だいたいそんな感じです。
ただ、適正な税理士報酬でありながら、上記のような不満があり、相談しにくい関係性であるならば、税理士の変更を検討するべきです。その際はやはり、相談しやすい人、話しやすい人であり、あなたの大事な会社や資産を任せられる税理士を選んでください。
税理士への不満があれば、変更を考えてみる
私自身は、お客様が納得できないのであれば、何度でも税理士を変えてもいいと思います。ただ、飲食店などのように一度利用して、口に合わなければもう行かない、というようにコロコロ変えることが難しいサービスでもあります。
税務署側からは、「税理士が毎年毎年変わるのは、納税者が無理を言って税理士に断られているからなのかも?」と捉えられ、税務調査のリスクが上がる可能性もあります。
税理士の乗り換えには大いに賛成ですが、その選択はできるだけ吟味し、納得した上で変更してください。